拒食症の治療と病院

拒食症の治療と病院

一人では克服できないからこそ、拒食症の治療は病院で

食事量が極端に少ない、もしくはほとんど食べなくなる拒食症は、場合によっては体の不調だけでなく命の危険にもつながる病気です。患者本人が「やせたい」「やせなければ」という強い思いを持っていることから、一人で拒食症を克服することは難しく、まずは本人自身が治療をする気持ちになってもらうことが大切です。

そのため、病院や家族、周囲のサポートが拒食症治療には何よりも大切な存在となってきます。

拒食症患者の数は?

1998年に全国約23,000の医療施設に対して行った疫学調査では、拒食症患者は全国に1万2,500人ほどいると推計されています。拒食症患者数は年々増加傾向にあり、病院に行かないと発覚しないことから、患者数はさらに多い可能性もあります。

参考:厚生労働省HP「みんなのメンタルヘルス 総合サイト|摂食障害」

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_eat.html(2018年1月8日時点)

拒食症治療に病院の存在が必要な理由

拒食症により極度に体重が低下すると、低栄養や低血糖などにより無月経や低身長、貧血、消化器官の運動低下、脳の萎縮などさまざまな体への悪影響が生じます。

極端な低栄養状態は、死に至る危険性がありますが、患者本人がそのリスクを認識できず、取り返しのつかない状態になることも。

また、拒食症の克服は心と体の両方からアプローチする必要があります。こうした治療は患者本人もしくは家族など周囲の人間だけでできるものではありません。まずは本人に「治そう」という気持ちが持てるようになってもらい、長い年月をかけて少しずつ拒食症を克服していくことが必要です。

摂食障害の治療は、心理教育や栄養指導、薬物療法、心理療法、場合によっては入院治療などを経ながら進めていきます。

拒食症の死亡率は6〜20%!

脅すわけではありませんが、摂食障害の中でも拒食症(神経性食欲不振症)により命を落とす人の割合は6〜20%と言われています。[1]内科的な合併症だけでなく、飢餓や自殺などにより命を落とすリスクもある拒食症。

立つことも困難になるなどの衰弱状態に陥ったり、低血糖や腎不全、心不全などに陥ったりしている場合には、緊急入院による治療が必要になります。

参考:『神経性食欲不振症のプライマリケア のプライマリケアのためのガイドライン(2007年)』

http://www.edportal.jp/pro/pdf/primary_care_2007.pdf

基本的に拒食症の治療は通院による治療が一般的ですが、重度化すれば場合によっては入院が必要なくらい、命のリスクにもつながる病気だということを認識する必要があるでしょう。

治療の開始は早ければ早いほどいい

拒食症による無月経状態が長期化すれば、骨粗鬆症や低身長など後遺症が残る可能性もあります。

また、拒食症が完治するまでの期間は人によっても様々で中には10年以上の月日が必要になるケースもあります。治療開始が早ければ早いほど、拒食症の完治への時間は短くなる傾向にあります。「摂食障害かも」と思ったら、まずは病院に相談することが重要です。

摂食障害の受診は、まずは内科や小児科、精神科、心療内科などを選ぶといいでしょう。また、中にはこれらの診療科でも摂食障害の治療体制が整っていない場合もあります。不安がある場合には、病院のウェブサイトなどで摂食障害の専門医がいるか、治療歴があるかどうかなどをチェックしてみましょう。

摂食障害の専門医療機関は今のところないものの、摂食障害の専門医がいる病院や、相談窓口がある病院もあります。病院の情報を調べたいなら、大学病院や大きな病院、精神保健福祉センターなどに相談してみるといいでしょう。

拒食症は治らない病気ではありません。ただし、患者本人が「治したい」という気持ちを持ち、治療に向き合うためには、医師や家族、周囲のサポートが必要不可欠です。病院を受診して、拒食症を克服するための環境を周囲が整えてあげることも大切なのです。

参考:摂食障害情報ポータルサイト「摂食障害Q&A」

http://www.edportal.jp/q_a.html(2018年1月8日時点)



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