摂食障害で起こりやすい便秘

便秘

胃腸を動かす筋肉に栄養が行き渡らなくなると便秘に

摂食障害になると必要な栄養素が体になくなり、様々な機能が低下してしまいます。胃腸の機能が低下した場合に起こるのが便秘です。ここでは摂食障害の影響で起きる便秘について解説しています。便秘を解消しようと下剤を服用することでおきる下剤乱用症候群についてもまとめました。

摂食障害で便秘になるタイミングは?

栄養不足になっているとき

摂食障害が原因で便秘になってしまうタイミングとして「栄養不足で胃腸の働きが弱まっているとき」が挙げられます。
摂食障害の一種「拒食症」になってしまうと、筋肉に変えられる栄養素が体内からなくなり筋力が低下。胃腸を動かす筋肉の動きも低下するため、食べたものが上手く消化できず、便秘になったり胃もたれしたりするのです。
そうすると、「胃腸の調子が悪いので、胃もたれして食欲が湧かない」「食事ができず、栄養が足りないので胃腸の調子が悪くなる」という悪循環が生まれ、便秘が加速度的に悪化してしまう事態になります。

下剤を過剰に服用し下剤乱用症候群になっているとき

拒食症の人の中には、下剤を服用して食べたものを出そうとする人もいます。しかし、下剤を過剰に飲むと「下剤乱用症候群」が起こり、便秘になってしまう可能性があるのです。
下剤乱用症候群とは、下剤を乱用することで起きる「低カリウム血症」や「低ナトリウム血症」といった症状の総称。この中で、便秘に関係するのは「低カリウム血症」です。胃腸の筋肉を動かすのに必要なカリウムが不足して、便秘を発症します。低カリウム血症の状態が続くと、便秘が悪化するだけでなく、腸閉塞や不整脈といったより深刻な病気になってしまう危険性もあるので注意が必要です。
便秘を改善しようと下剤を大量に飲み、やがてそれが癖になって服用を止められなくなる人もいます。下剤を服用する時は、用法用量を守りましょう。

体験談の紹介

便秘に悩まされて下剤を服用し、下剤乱用症候群なってしまった方の体験談を紹介します。

下剤を飲まないと不安になったキッカケはダイエット

幼い頃からずっと太っていることがコンプレックスでした。大学から心機一転ダイエットし始めて、無事に成功。今までサイズがなくて断念していた洋服屋さんでも躊躇なく色々な服を購入できるようになり、痩せた自分に凄く満足していたんです。

太った自分に戻りたくなくて…

ダイエットが成功して嬉しい反面、ご飯を食べると「以前までの太った自分に戻るのではないか」と凄く不安に駆られて、ご飯を食べることがだんだんと怖くなってきたんです。恐怖がピークのときにはダイエット効果からくる便秘でお腹がポッコリするのも許せなくて、焦りと悲しい気落ちで一杯になり「もっとダイエット頑張らなきゃ!」と自分を奮い立たせました。

そんな時に思い出したのが「下剤ダイエット」

便秘のちょっとしたポッコリお腹に焦っているときに思い出したのが、母から聞いた「下剤ダイエット」。下剤を飲んでダイエット効果を図るという、言葉そのままのダイエット方法です。下剤を飲むとすぐにお通じが良くなってお腹のポッコリが解消したんです。その感覚がわたし的には凄く快感で、それからは毎日寝る前に必ず下剤を飲むようになっていました。そのため、夜中にお腹が痛くなっては何度もトイレに駆け込む日々が続きましたが、それでも下剤を飲むことはやめませんでした。

25歳になったいまでもその生活が続いています

そんな生活が大学当初から合わせると6年経ったいまでも、残念ながら下剤を飲用する生活が続いています。心のどこかで「そろそろやめないと危ない」と分かりつつも、そう思えば思うほど「痩せなくなるのでは?」という不安な気持ちが勝り、下剤への依存が加速してしまうのです。

薬の効果が得られなくなり、量を増やしています

下剤を利用し始めたときは用法用量を守っていたのですが、体が薬に慣れてしまったのか、だんだんと効果が無くなってきたんです。そこで私は1日で1シートずつ飲み、それでも満足する効果が得られなかった場合は1時間おきに1シートを飲むようになりました。自分でも体に悪いことは理解してるんですよ。しかし、太った体型に戻るのがそれ以上に怖いので、便のなかに未消化のものが確認できると「体に吸収されなかった!体重が増えずに済む!」と凄く満足感を得られたんです。

さらに悪化させたのは周りからの言葉

恋愛と職場でのストレス、自分の体へのコンプレックスをダイエットをすることで解消していたんだと思います。実際に体重はみるみる落ち、洋服屋さんで用意されている1番小さいサイズを着れるまでになっているんです。そこでたくさんの人に言われるのが「痩せてるね!」「足が細くて羨ましい」というたまらなく嬉しい言葉。太っていたことで凄く苦しめられてきたので、そういった言葉でめちゃくちゃ救われて「もっと痩せなきゃ」って自分を高められ続けました。

しかし体は悲鳴をあげていました

1日に何粒もの下剤を飲んでいるので何度もトイレに行くようになり、常に寝不足状態。ほかにもお尻の穴や胸が痛んだり、動悸がしたりと必ず体のどこかしらに不調を抱えるようになりました。それに1日に下剤を大量に飲む様になってから、下剤代にお金をつぎ込んでしまっています。「痩せて見られたい」というだけでここまでする私は、自己顕示欲が強すぎるのかもしれません…。一応自分でも危ないことって分かってるんです。この生活を脱出するのは「下剤を辞めればいい」だけで、簡単だってことは、でも、いまだにそれができず大量の下剤を喉に流し込みながら生活をしています。

以上が摂食障害になり便秘に悩まされた方の体験談となります。この方は摂食障害になりちょっとポッコリした程度のお腹も気になるようになり、下剤を飲み続け最終的には下剤乱用症候群になってしまっています。下剤乱用症候群になると腸閉塞や不整脈といったより深刻な病気に繋がる可能性があるので、注意しておきたいところ。また、下剤乱用症候群になってしまう理由はそれぞれなので、1人の例として参考程度に留めていただけると幸いです。

摂食障害からくる便秘の改善の近道

摂食障害に伴う便秘には、栄養不足からくる胃腸の機能の低下が関係しています。便秘を解消するために1番早い改善が見込める方法は「栄養バランスの良い食事をとること」です。栄養をしっかりと補充して健康な体を作らないことには便秘は改善しません。
しかし、摂食障害の方にとって食べる・食べないといった行為を自分でコントロールしたり、栄養バランスの良い食生活を継続したりするのは難しいでしょう。まずは専門知識のある医師と相談してみることをおすすめします。



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