1600年から制定された摂食障害の歴史に迫ります

摂食障害の歴史や医療についてまとめています。どういった経緯で発見されたのか気になる方はぜひご一読ください。

摂食障害の歴史

摂食障害のなかでも女性に多いと言われている拒食症(神経性やせ症)は、1600年代後半に見つかったとされています。それまではキリスト教文化で食事の制限または断食をして自己犠牲や身体的欲求のために行われている「禁欲主義理想」だと考えらえていたようです。過食に関しては「悪魔の仕業だ」と捉え、疾病概念とはしては認められていませんでした。

日本では1962年に「食欲亢進」「神経性食欲不振症」は今までの患者には見られない症状として議題に上がっていたことから、当時から摂食障害の症例が出ていたことが分かります。当時は過食症についても症例が出ていましたが、1600年代後半と同様に「食欲に駆られている奇妙な症状」として捉えられていたようです。

しかし1970年代に入ってからはこれまで判明されていなかった摂食障害の特徴「繰り返される過食」「嘔吐もしくは下剤を使って便通を良くする」「肥満に対する恐怖感」が報告され、それまでは禁欲主義理想と曖昧に言われていたものが疾病概念としてやっと登場し始めました。

現在考えられている発症要因

社会・文化的要因

体重や体型へのこだわりが強くなっている現在の社会的な風潮も摂食障害の原因の1つとして考えられています。なかでも20代女性の平均体重は年々減少傾向にあり、ひどいケースだと平均体重より‐10%を上回る人もいるようです。

こういった背景には雑誌やSNSに掲載されているダイエット関連の広告も関係していると言えるでしょう。

心理的要因

うまくストレスを発散する方法が見つからず摂食障害になってしまった人の心理状況は様々ですが、特に報告されているものとして「家庭環境」が挙げられています。両親の別居や離婚、あるいは両親との接触の乏しさで心にぽっかりと穴があき、寂しさが埋めきれずに摂食障害へと発展してしまようです。

他にも例であげるとするなら「周りからの声」。周りからの評価が低くかったり、体重や体型についての批判的なコメントでストレスが溜まったりして発症に関与している可能性も考えられています。

摂食障害の傾向について

世界的に摂食障害は増加傾向にある

厚生労働省によるレポートによると摂食障害による過食症や拒食症は年々増加傾向にあります。なかでも1980年から1990年の10年間で拒食症が4倍、過食症が4.7倍と、増加が著しくなっているようです。また、この結果も医療機関に訪れたわずかな患者なので、実際はもっと多いのではないかと推定されています。

日本の摂食障害の特徴

日本における摂食障害の傾向の特徴として、「拒食症から過食症へ移行するケース」「既往の摂食障害の増加」「特定不能の摂食障害の増加」などが指摘されています。しかし、専門施設や専門医、専門スタッフの不足が続いていることもあり、歯止めをかけるのはなかなか難しいのが現状だと言えます。また摂食障害は施術や薬でパッと治る病気ではないので、摂食障害になってしまう方も医療機関もどちらも手間のかかる治療を嫌がり、結局は治療をせずそのまま悩み続けるという判断をしてしまうようです。

摂食障害の転帰について

現在の拒食症の転帰(病気が経過し、ほかの状態になること)については軽度のものもあれば重度で長期的になってしまうものもあります。日本における調査では、初診から4~10年を経過した拒食症の患者を対象に経過をしらべたところ47%が全治、36%が慢性化、10%が半分回復、そして7%が死亡という結果になってしまいました。

こうした拒食症の患者の転帰になる要因については

  • 発症した年齢
  • 入院治療期間
  • 体重減少度
  • 食事制限の有無
  • 家庭環境
  • 社会的・経済的な地位の高さ

などがあげられます。その結果から、拒食症を発症してしまったあとのベストな対象法の1つとして「患者の取り巻く環境を良くすること」が分かっています。余計に悪化させてしまう理由として「自分を傷つけてしまう代償行為」「病気の慢性化」があげられます。上手くストレスが発散できない人の場合には拒食症から過食症へ変更することもあることが研究発表から確認されているのです。

2018年現在は摂食障害だということを自覚できる人が少なく、実際に病院から上がってくる報告が少ないのも現状。ただいま分かっているのは拒食症と過食症では、過食症の方がリスクは少ないということです。

摂食障害は発見が遅くなるとその分、身体的・社会的・経済的な負担が大きくなるため、そういった罹病期間を短くするためにも周りの人のサポートも必要になります。



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