過食嘔吐で吐血する理由って?

胃酸で食道や胃が傷ついて出血するのが吐血の原因

精神的ストレスや「痩せたい」という美的願望がいきすぎると、過食嘔吐を繰り返し、吐血してしまうかもしれません。嘔吐を繰り返すと、胃酸によって食道や胃が傷ついて出血するマロリー・ヴァイス症候群を引き起こす可能性があります。他にも、貧血が慢性化したりと様々な障害になりかねません。ここでは、同じ摂食障害から吐血を体験した人のエピソードを元に、原因や対策についてお伝えします。

過食嘔吐で吐血するのはなぜ?

急に吐血があると誰でもびっくりしますよね。過食嘔吐による吐血は、食道や胃の中に傷ができている可能性が濃厚です。痛み方によっては、胃と食道の境目部分が裂けているかもしれません。こういった胃と食道の境目部分が裂けている状態は、マロリー・ヴァイス症候群になっている可能性が高いといえます。また、嘔吐が続くことによって食道が炎症をおこしている場合、食道破裂(ベアシーブ症候群)といった症状も引き起こしかねません。ですので、吐血を軽く受け止めないようにしましょう。

食道は痛みに鈍感

食道の粘膜は傷ついたら血が出るので、食べ物を吐いた時に吐血した場合、見た目で判断できます。ただ、食道は痛みに対して鈍感ということ。吐血をしても強い痛みを感じることはほとんどないと言われています。また、傷口が浅ければ自然に血が止まるでしょう。

しかし、過食嘔吐を繰り返している人の出血が長引いた状態は危険です。常に血が出ている状態が続くことで、食道の傷口が治りにくくなります。血が出続けている状態が続くと急性の貧血状態をおこしかねません。そのため、食道からの出血を「痛くないから大丈夫」と捉えるのはよしてくださいね。

貧血状態が続くと重い障害になりかねない

貧血状態が続くと心臓やその他器官に負担を与えることになります。さらに、嘔吐によって口から食道にかけて粘膜下血腫ができ、場合によっては激しい痛みや嚥下障害も起こすことに…。その為、過食嘔吐による吐血や貧血を軽視しないように認識しておくことが大事。過食嘔吐による出血を発見したら、早期に医療機関を受診するようにしましょう。

吐血時に起こる可能性のある症状

過食嘔吐による吐血を繰り返すと、食道や胃が傷ついている可能性が濃厚です。傷ついた食道や胃を放置しておくと、貧血状態をおこし体に異常をきたす場合があります。その為、後々取り返しのつかない事態になりかねません。ここでは、過食嘔吐によって吐血時に起こる可能性のある症状をまとめてみました。

立ちくらみ

過食嘔吐による吐血が続くと、立ちくらみが起こると言われています。原因は、出血過多による貧血状態。嘔吐によって胃酸が食道を通る際に傷をつけている可能性が高いのです。その傷ついた食道や胃の中から出血した結果、血が止まらなくなり貧血状態が起こります。たかが立ちくらみといって侮ってはいけません。摂食障害による貧血状態の方によくみられる症状と言えるでしょう。

血便

便に血液が混ざることで血便になる状態になる方がいます。摂食障害における過食嘔吐によって、消化機能が異常をきたしている可能性が高いでしょう。吐血によって体外に血を出すので、体に必要な亜鉛の摂取量が減り、消化管のはたらきが悪くなるのが原因といわれています。

さらに、胃の中の排泄を促すはたらきも正常にはたらかなくなり、便秘ぎみになる可能性も。ちゃんと消化できないので、血便となって排出されるのです。血便は、消化管のSOSサインととらえてくださいね。

過食嘔吐による吐血への対策

摂食障害の改善には、過食嘔吐を治すことが一番の解決策と言えます。栄養がきちんと体に行きわたれば、体の器官のはたらきも正常に戻るでしょう。だからと言って誰だっていきなり治すことはできません。まずは少しずつ改善していきましょう。ここにはこれ以上悪化させないための対策を紹介します。

熱いものを食べない

吐血が見られた際、食道や胃は傷がついており、とても弱っている状態です。そんな弱っている胃や食道に熱い食べ物や飲み物を流し込むと、さらに傷つけることになりかせません。悪化する可能性が高いと言えるでしょう。ですので、高温な食べ物や飲み物はなるべく避けるようにしてください。注意しておいてほしいのが、食道は痛みに鈍感ということ。自分で気付きにくい場合があるので、「熱いけど痛くないから大丈夫」と認識しないようにしましょう。

内視鏡で止血

過食嘔吐による吐血が止まらない場合、内視鏡検査をして、治療する方法があります。以前は、X線検査で判断していましたが、近年は内視鏡検査に切り替えることで、小さな傷まで発見できるようになりました。食道や噴門部といった細部にわたってチェックできるので安心。傷の大きさや深さ、出血の状態を確認して治療方針を決めるとのこと。治療方法は、内視鏡の先端から医療用のクリップや粘膜を熱凝固する処置をして出血を止めます。

一見安堵感があるように思えますが、そもそも習慣化している過食嘔吐自体を治さない限りイタチの追いかけっこです。根本的な原因となる過食嘔吐を治すわけではないので、一時的な対処療法にすぎないということを認識しておきましょう。

過食嘔吐により吐血した人の体験談

わたしも過食嘔吐による吐血を繰り返していました。嘔吐時に血液もいっしょにでてくるので「胃に負担がかかっている」と認識していたのですが、止められなかったです。吐くことが慢性化していたので特に気にもとめなかったのですが、咳が止まらなかったり、嚥下困難、体の倦怠感など色々異常をきたすようになり、少し焦りが出てきたのを覚えています。私なりに考えたところ、慢性的な嘔吐で口腔内、食道の炎症があり、粘膜下血腫も発生したのでしょう。なんとか自分の意志で過食嘔吐をしないようにしてからは、粘膜下血腫も出なくなりました。しかし、今思えば早めに医療機関に受診して処置するべきだったと反省しています。

吐血を止めるためにも過食嘔吐と向き合う

吐血状態が続くのはかなり危ない状態と言えます。摂食障害の死亡率は18%まで及ぶほどリスクの高い障害です。原因の主部分はストレスといった精神的な問題とされています。嘔吐に慣れてしまうと、嘔吐すること自体がストレス解消の手段になっている方も少なからずいます。「ダメとわかってても嘔吐がやめられない」という方は、家族や病院に頼ってみてはいかがでしょうか。仕事や学校に支障が出るほど過食嘔吐がやめられない方は、一度医師に診察してもらうことをおススメします。

自分の力で治せないのであれば、環境を変えるしかありません。仮に病院に入院するとなった場合、治療に専念でき、退院後の生活面でのアドバイスももらえます。専門医によって、あなたの抱えている悩みを少しは和らげることができるかもしれません。

なかなか踏み出せないという方は、一度病院の公式サイトをみて判断してみてはいかがでしょうか。



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