摂食障害と自傷行為(リストカット)の関係性

摂食障害とリストカットの関係性

摂食障害とリストカットは近い症状

若者の発症率が増えている摂食障害とリストカット。一見全く違った症状に思えますが、行動を起こす理由は似たようなところにあります。摂食障害と自傷行為・リストカットの関係性についてまとめてみました。

摂食障害とリストカットは同じ動機から始まる?

どちらも「自分のことが好きになれない」「自分を大切にできない」と、自尊心が他の人よりも低いところから始まります。自尊心とは自分自身を大切に思う気持ちのこと。プライドと似た意味で捉えらる人もいますが、プライドは劣等感を由来としたものでネガティブな意味合いで取られます。自尊心は自信を由来とした感情でポジティブな意味合いがあるもの。自尊心が低いと自分を大切にする気持ちが湧かず、危険な行動や自分に対する厳しいルールを決めるといった行動に走ってしまいやすいです。
摂食障害の場合は、自分に対して「太っていてはダメ」という強迫にも近い考えを持ち、太ったままだと自分を大切にできない傾向があります。そのため、太っている時期は消極的で自己否定気味になってしまいますが、痩せると自分を肯定できるようになり活動的に。痩せているかどうかが自分の価値の全てになり、自分そのものに価値を見出して認めることができない状態と言えます。

リストカットは自分に対する絶望感から自傷行為に移っている可能性が高いです。通常であれば、ストレスがかかる状況に陥っても「自分は自分のままでいい」という自尊心を元に立ち直ることができます。自尊心が低いと、行為や人からの評価がすべて自分自身の価値に直結し、絶望状態に陥ってしまう。逃げ道として自分を傷つけることに走ります。失敗やミスに対する罰としておこなったり、抱えきれない感情を発散するために血を流す。性格や環境、考え方の違いで表現する方法が異なるだけで、自分に対する価値観が低いという始まりはかなり近いと言えます。

同時に発症・移行する可能性も

原因や動悸が似たところにある摂食障害と自傷行為。同じような問題を抱えているため、併発しやすいと言われています。

摂食障害を経験した人の体験を聞くと、「過去にリストカットをしていた」という話をよく聞きます。また、リストカットをしている人が摂食障害と併発して行っているという話も。理由が同じところにあるのであれば、確かに併発していてもおかしくないでしょう。

体験談

小さいころから母親の愚痴を聞いていて、そのストレスがきっかけで過食嘔吐をするように。食べて吐くをくりかえしていると気分がすっきりしたので、中学生の頃から続けるようになりました。家に食べるものが無くなった時は万引きに手を染めたことも。しかし、万引きしたことがバレてしまい、母にすごく怒られました。その時、「悪口ばかり聞かされるからストレスで太った。私のせいじゃない」と大暴れし、この出来事をきっかけにリストカットもするように。今考えると、母親のせいで私は傷ついていると伝えたかった野かもしれないけれど、あの時はリストカットと過食嘔吐でストレスを発散できていた。(19歳・女性)

ムリに止めない

周りから「そんなことするもんじゃない」「いますぐやめなさい」と止められることがあるでしょう。けれど摂食障害も自傷行為も簡単に止められるものではありません。どうしようもない現状があるから、行動に至っているだけで、他にできることがあれば、行動に至ることはありません。ムリに止めると反動で一気に症状が悪化する可能性もあります。原因と向き合って、環境や感情を整理することから始めて、適切な医師に相談することが改善の近道です。



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