拒食症になる前に気づく前兆のあれこれ
過食症とともに摂食障害の1つとして知られる拒食症は、1990年代後半から急増。現在も10代の女性を中心に治療を行っている人が多数います。
今回は、この拒食症にならないために、どのようなことが原因で拒食症になるのかをご紹介。引き起こす原因やなりやすい心の病気、拒食症を疑うサインなどを解説していくので、気になる方は、参考にしてみてください。
拒食症とは
まず、拒食症について簡単に紹介します。
拒食症とは、摂食障害の1つ。極端に痩せたいと思ったり、太ることに以上に恐怖を感じる人が、ダイエットなどをきっかけに発症するケースが多く見受けられます。拒食症という言葉通り、食べることを拒む「制限タイプ」と、一度、食べ物を胃袋に入れた後に、嘔吐をしたり下剤を飲んだりする「排出タイプ」の2つに分けられるのがポイントです。
発症する年代は10代が圧倒的に多く、また性別では90%以上が女性だと言われています。
なぜ拒食症になるのか
では、なぜ拒食症になってしまうのでしょうか?主な要因として社会的要因と心理的要因の2つに分けることができます。
社会的要因
社会的要因とは、テレビや雑誌などで、体の細いグラビアアイドルなどがきれいだという風に、もてはやされることで、痩せていることが美しいと思ったり、細いことが異性に好まれるという風潮が蔓延してしまうこと。これらの影響を受けて、若い女性たちが食事制限などをはじめて、その結果、拒食症になってしまうのです。
心理的要因
心理的要因とは、生まれ持った性格や考え方によって拒食症になってしまうことです。中でも次のような性格の人は、拒食症になりやすいとされています。
完璧主義者
完璧主義者は、常に自分が完璧であることを望みます。その考え方がダイエットに向いてしまうと、自分が納得するまで追い込んでしまい、拒食症になってしまうのです。
自分を肯定出来ない人
昔、太っているといじめられた、痩せたら周囲の人たちに褒められた経験がある人は、自分が変わることで周囲の人から認められると勘違いしてしまい、その結果、いつまでたっても自分のことが受け入れられなくなってしまいます。このような人は、ダイエットにのめり込んでしまい、拒食症になってしまいがちです。
八歩美人な人
少しでも多くの人から良く思われたいと気にしてしまう傾向にある八方美人な人は、そのためならば、自分を犠牲にしても構わないと考えることも。その結果、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていって、拒食症になってしまいます。
過干渉な両親に育てられた人
親が過干渉だったり、支配的な人だったりすると、その子供は、自分をうまく表現することが苦手な子どもになるケースが多くなります。そのため、自分が思っていることをうまく伝えられないことにストレスを感じてしまうのです。
物事を決めることが苦手な人
このパターンも、過干渉な親に育てられた子どもに多いケースです。いざ一人になると何をしていいのかわからず、心の中に葛藤を抱えてしまいます。
拒食症になったら現れる体の変化
拒食症になった場合、心と体にどのような変化がみられるのかを紹介していきましょう。
精神面の変化
拒食症の患者には、少しのことでイライラしてしまうなど精神的に不安定になったり、太ってしまうことに異常に不安を感じたり、必要以上に自分の体形や体重にこだわるといった症状が出てきやすくなります。
身体的な変化
身体的な変化として、一番わかりやすいのが急激な体重減少です。何度も体重計に乗るなど、異常に体重を気にしたり、鏡で自分の体形をよくチェックしている人は注意が必要。また、炭水化物を一切食べなかったり、脂分のある食べ物を全く食べないなど、極端な食事をとっている人も危険です。
まとめ
いかがだったでしょうか。自分や身の周りの人で、これらの言動に当てはまる項目が多い場合は、注意が必要です。場合によっては、入院することも少なくありません。自分の体は、しっかりと自分で守りましょう。