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私の摂食障害は……克服体験記

摂食障害から抜け出すためにがんばっています。

摂食障害になったきっかけも、回復に向かい始めたきっかけも、いろいろです。苦しんでいるのはあなただけではありません。
苦しかった日々から一歩抜け出し、克服に向けて頑張っているという体験談をご紹介します。

自覚がないまま気づけば拒食症に。

20代女性、拒食症から過食症・過食嘔吐へ移行入院治療、行動療法、食事療法

14歳で摂食障害だと診断されました。3食普通に食べていたし、まったく病気だという自覚がなかったのでビックリしたのですが、たぶんそのころ家庭環境がよくなかったり、学校の友達がみんなすごい人ばかりで「私も勉強も部活も家のことも全部がんばらなきゃ!」と思っていたせいかもしれません。

気がついたら拒食症になっていて、1年で30kg前後まで体重が激減して入院しました。髪の毛が抜けたり生理が止まったりして、そのころの体調は最悪でした。その後、拒食がおさまると今度は過食になり、ひどい時には10人前の食事を30分で食べていたことも。食べては吐き、吐血しても泣きながら食べて吐いて、デパートのトイレで動けなくなって学校の先生に迎えにきてもらったときは死にたい気持ちでいっぱいになりました。

病院で投薬や注射を処方されながら、食事療法と行動療法を受け、数年間は体重が増えたり減ったり不安定な時期が続きましたが、勇気を出して友達に摂食障害であることをカミングアウトして、私を受け入れてくれる人がいたことが大きな励みになりました。
また、自分のやりたいことや夢をあきらめたくないという気持ちが、普通の生活を送れるエネルギーになったと思います。これからまた症状が出てくるかも知れないけど、まずは1日1日に集中して、一所懸命楽しく生きようと思っています。

結婚式に向けて始めたダイエットがきっかけで過食症に。

20代女性、過食症心理療法薬物療法

結婚が決まったのを機にダイエットを始め、3ヶ月で7キロやせたのですが、無理な減量と職場でのパワハラ、結婚式へのプレッシャーが重なり、気づけば過食状態に…。

体重が急増し、自分でも病気じゃないかと不安になって心療内科へ行きました。けれどなかなか改善せず、職場がこわい、結婚式がこわい、食べるのがこわい…そういう気持ちで押しつぶされそうになりながら、食べることで心がいっぱいになって過食に逆戻りする毎日。結婚式を終えたころから気持ちは落ち着き、夫の上司ご夫婦が親身になって心配してくださったこともあって過食が少しずつおさまるようになりました。

退職後はひきこもりになり、誰にも会いたくないという気持ちで後ろ向きな生活を送っていましたが、5ヶ月たった今ようやく回復してきたかなというところです。摂食障害は薬を飲んでパッと治るような病気ではないとその怖さを知りました。長い人では何十年も苦しむ方もいらっしゃいます。
私も楽しく食事を摂りながら、何かあるたび食事との向き合い方を試行錯誤しながら生活しています。過食は治っても、まだまだ根は深いな、と感じています。

過食と拒食をくり返して10年、やっと出口が見えました。

20代女性、過食と拒食のくり返し栄養療法、食事療法

家族との折り合いが悪く、小学生高学年から過食気味になり、3年間で12キロも太りました。
中学3年生の時に一大決心してダイエットをスタート。ところが今度は拒食症になってしまい、36キロも減ってしまいました。むくみと冷え性がひどく、カラダが衰弱して一時入院。高校で再び過食に陥って再び最高体重になり、自分に絶望してリストカットをくり返して4ヶ月入院しました。

その後も過食してはダイエットをくり返し、このままではダメだとクリニックへ行ったところ、極度の栄養失調と低血糖症だと言われました。栄養療法でビタミンB群の投与や、亜鉛、タン白質、鉄などを処方され、低血糖症はウツ状態になりやすいということも教わり心理カウンセリングも受けました。

治療を始めて1ヶ月で気持ちがだんだん前向きになり、笑顔になれる日が増えてきました。2ヶ月後にはあれだけやめられなかった過食がピタリと止まり、死にたくなるほど落ち込むこともなくなったんです。1年後の今、ストレスを感じると過食をしてしまうなどまだ波はありますが、前のような体重の増減もなくなり、前向きな気持ちになっている自分がうれしいです。

夏バテをきっかけにダイエットを始めて拒食症に。

20代女性、過食と拒食の繰り返し入院治療栄養療法心理療法

小学校のころから肥満体型だったので、クラスメイトから「デブ」と呼ばれていじめられていたのですが、中学時代に夏バテしたのをきっかけにあまり食べられなくなり、特に肉や魚などを避けるようになったところ、半年間で20キロもやせてしまいました。

高校生になると友達の体型が異常に気になるようになり、鏡を見るたび「自分は太っている」という思いが強くなりました。そのころにはお昼と夜にお菓子を少し食べるだけ。受験シーズンに入るとスープやお茶、ジュース以外は受け付けなくなり、なぜか他人が汚らしく思えて自宅以外のトイレが使えなくなりました。

大学に入るとスープも具が入っていると食べられなくなり、体重は30キロ以下に。近所の胃腸科で自律神経失調症と摂食障害を併発していると言われ、大学病院に入院。極度の栄養失調になっているということで治療をしながら、心療内科でカウンセリングを受けました。孤独感からときはなたれて、やっと普通に食事ができるとすごくホッとしたのを覚えています。今は定期的に通院しながら大学にも通っていますが、今もときどき拒食症と過食症をいったりきたりしながら、回復をめざしてがんばっているところです。

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