自己と周囲の関係を見直す対人関係療法

自己と周囲の関係を見直す対人関係療法

自尊心を育てることで対人関係ストレスを解消する治療法

摂食障害の人の多くは、身近な人(両親・パートナー・兄弟姉妹)との関係性によるわだかまりやストレス、トラウマなどが原因です。対人関係療法は、自尊心を強めることで相手との関係性を正常に戻す治療法。ここでは、対人関係療法の特徴や治療で心がけるべきポイントをまとめています。

摂食障害を根本的原因にアプローチする「対人関係療法」について

対人関係療法の特徴についてまとめています。

「対人関係療法」とは

摂食障害患者に大きな影響を与えている人との関係性に注目し、わだかまりやトラウマを見つけて自尊心を育てる治療法を「対人関係療法」と言います。摂食障害は、精神の疲れが影響している病気の一種。「自分に自信がもてない」「人に気を遣いすぎる」などの傾向にあるため心が疲れやすく、その逃げ道として摂食障害が起こることが多いのです。改善するには、根本的原因に働きかける対人関係療法が有効だとされています。

「摂食障害のキーとなった人」と適切な関係を築くための治療

対人関係療法は、身近な人との関わりが上手くいかないことに悩み、精神的な疲れを感じている人に向けて行われます。まずは、人間関係を上手く築けなくなった「きっかけ」がどこにあるのかを見つけることからスタート。摂食障害のキーとなりやすいのは両親や兄弟、姉妹、パートナーなどです。主に、自分に大きく影響を与えている人が該当します。

対人関係療法の歴史

摂食障害の治療として用いられている対人関係療法は1930年代から始まり、1940年代にかけてアメリカのボルチモアという地域を中心に広がっていきました。開発したのは精神科医のアドルフ・マイヤー氏ですが、発展させたのはハリー・スタック・サリヴァン氏。それからは、数々の精神医学者が対人関係療法を独自に研究して、現在の形になったそうです。

対人関係療法の治療内容

対人関係療法では、摂食障害患者に対して「なぜご飯を食べてしまったか」「食べないためにはどうするか」という質問はしません。摂食障害は対人関係のストレスや悩みから起こるので、悩みを分析したうえで対人関係療法を実施していきます。主な悩みの内容は4種類。とくに摂食障害患者に多い悩みは「大切な人からの期待に応えられない」です。

  1. 大切な人が亡くなってしまった場合
    過去に両親やパートナーなどの大切な人が亡くなってしまい、まだ現実を受け入れられないという人が当てはまります。
  2. 大切な人からの期待に応えられない場合
    両親から厳しく育てられて自分の意見を口にできなかった人、親から過剰に期待されて、その期待に応えられなかった人などが当てはまります。
  3. 新しい生活環境に慣れていない場合
    引っ越し・就職・結婚など、これまでの生活環境からガラッと変わり、その変化に心がついていけない状況の人が当てはまります。
  4. 人との関わりがほとんどない場合
    普段から人と接する機会がなく孤独を感じている人、大切な人との関係が上手くいかず寂しさを感じている人が当てはまります。

【対人関係療法の詳細】

4種類の悩みのいずれかに当てはまった人は、次の対人関係療法を実践していきましょう。

自尊心を育てる

対人関係の悩みを分析したら、次はその悩みと向き合っていきましょう。ポイントとなるのは「自尊心」です。自尊心とは、自分自身を肯定する心のもち方のこと。摂食障害になる人の多くは「自分の存在を認められない」「過剰に相手に気を遣いすぎる」など、自尊心が低くなっている状態にあります。自尊心を育てるためには、大切な人との関係性で感じているモヤモヤした気持ちを少しずつ解消していくことが大切。自分を認められるようになり、相手との関係性に関するストレスが軽くなれば、摂食障害も少しずつ改善へと向かっていきます。

痩せたい気持ちを異常だと思わない

多くの女性は痩せることが美しいと考えています。テレビや雑誌を見ても、ダイエットの情報ばかりですし、ダイエットを成功させると周りの人に褒められるケースが多いからです。そんな環境なら誰しも「痩せる=正しい」という考えが根付くもの。それは摂食障害患者もそうでない人も同じです。

摂食障害に悩む全ての人が、痩せたいからご飯を食べなかったり、嘔吐したりしているわけではないのです。摂食障害の主な原因は、あくまで「大切な人との関係性で感じるストレス」。つまり、痩せたい気持ちを異常だと思わなくても問題ないのです。自分を必要以上に責めることは止め、心をリラックスさせましょう。

治療を焦らず完璧を目指さない

摂食障害の治療中は一時的に良くなったり、症状がぶり返したりを繰り返します。短期間で完璧に治そうと焦らずに、少しずつ改善していきましょう。焦ってしまうとそれがストレスとなり、症状が悪化してしまう可能性があるので気を付けて。

対人関係療法が上手くいけば、ストレスや不安を抱える手前の自分の状態に気づけるようになります。ストレスや不安に気づけるようになれば、早めの対策が取れますよ。深く落ち込んでしまったり、酷い摂食障害の症状が表われたりという、つらい状態を避けられるようになるのです。この感覚を身に付けることが、対人関係療法の最終ゴールだと言われています。

対人関係療法を受けるなら、東京都港区にある「水島広子こころの健康クリニック」がおすすめです。日本で唯一の対人関係療法専門クリニックとして摂食障害の改善を図っています。院長の水島広子医師は、対人関係療法の第一人者。摂食障害の悩みにも寄り添った治療をしてくれると評判です。

対人関係療法を受けるなら、このクリニック...

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