摂食障害の恋人に何をしてあげるべき?
励ましたり自信をつけさせたりして
ありのままを肯定してあげることが大切です
摂食障害では、治療の際に恋人や家族など近しい方が大きく関わってきます。といっても、彼女が摂食障害になった場合に何ができるか考えるのは難しいことでしょう。今後も付き合っていくなら、恋人のためにしてあげられることや注意しなければならないことを覚えておくのがベスト。
ここでは、恋人が摂食障害だった場合にどう接するべきか説明しています。配偶者や恋人のおかげで症状が好転した女性もいらっしゃいます。体験談や摂食障害で悩んでいる方への対応もまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
摂食障害の恋人のためにできること
恋人が摂食障害になってしまった場合、今まで通りの対応をするべきなのか、今まで以上に気遣ってあげるべきなのか…と悩む方もいるでしょう。結論をお伝えすると、傍にいてあげたり自信を付けさせてあげたりするだけで、多くの女性は満足してくれます。意識して対応を変えなければいけないわけではありません。摂食障害は、周りの方以上に本人が悩んでいるため、へんに気遣われたりかまわれたりすると余計ストレスに感じてしまうこともあるのです。
摂食障害だと知っても態度を変えずに接していくことで、「ありのままの自分を肯定してくれる」という支えになります。落ち込んでいるときは励まして、不安にさせないようにしましょう。不安が強くなるとうつを併発する場合もあるので注意してください。彼女があまりにも自信がなく症状が好転しないときは、褒めたり優しくしたりして自信を付けさせてあげるのも手です。接するときに重要なのは、恋人を気遣ってあげられるように余裕を持つこと。自分自身に余裕がなくなると他人に対しての思いやりや気遣いができなくなってしまいます。その状態で接してしまうと、心無い言葉を投げてしまうかもしれません。そうすると恋人は自分を責めてしまい、摂食障害はさらに悪化していくでしょう。恋人を不安にさせないためにも、常に自分が余裕を持つように心がけてください。
摂食障害を乗り越えた方の体験談
16歳から30歳になるまでの14年間、摂食障害で苦しんでいました。あまり感じていなかった食べ物へのこだわりが強くなり、自分をコントロールできないことや食べて吐いてを繰り返すことがとてもみじめで情けなかったです。婚約者にありのままの自分を受け入れてもらえたことで、トラブルもあったものの少しずつ改善していき摂食障害が治りました。今では愛されていることをより強く感じられ、自分で自分のことを受け入れられるようになってきています。(34歳/女性)
独身時代は10年近く過食と嘔吐を繰り返す摂食障害でした。しかし、旦那とご飯へ行ったときに「美味しいものを食べさせてもらったのに吐くのは申し訳ない」と思ったのがきっかけで、どんどん吐かなくなるように。結婚してからは食べすぎも嘔吐も少なくなり、数年で完治しました。今では病院にも行くことなく、毎日普通に食事を摂っています。優しい夫と結婚してからは以前にはあった不安がなくなったため、精神的に安定して症状が改善したのかもしれませんね。(女性)
若い頃に摂食障害を経験しました。最初は原因がどこにあるのか見当もつかず過食嘔吐を繰り返していましたが、今の夫と付き合い始めた頃から徐々に治ってきました。夫が私の体形が変わっても何も言わず一緒にいてくれて嬉しかったです。カウンセリングにも通いましたが、やはり改善のきっかけは「夫が愛してくれている」という安心感だったと思います。完治には1年かかりましたがその後は子どもが生まれて、今では3人で幸せに暮らしています。(女性)
摂食障害を改善するために
摂食障害の根底には、親から望む愛情を得られなかった過去やもっと関心を持ってほしいという願望があります。そのため、得られなかった愛情を恋人に求めてしまい、相手の負担になってしまうことも。パートナーの対応次第では症状が軽くなり、改善していくようです。
しかし、軽く対応してしまうと症状が悪化してしまいかねないため注意しましょう。相手の家族が治療に前向きならば、協力して人間関係やストレスなど摂食障害の原因を改善していくのが一番。親から理解を得られることで摂食障害が治った例もあります。もし精神的な治療で治らないほど症状が重い場合は、病院での受診をすすめてください。摂食障害は治療に時間がかかるため、根気強く付き合ってあげるのが大事です。恋人が不安にならないよう、サポートしてあげましょう。