過食で吐くと痩せる?それとも太る?

過食嘔吐について

過食嘔吐を“ダイエット方法”とするのは危険

自分の意志とは無関係に食欲が暴走してしまう過食症。食べてしまったあとに体重が増えることを恐れ、自ら食べ物を吐き出してしまう行動を『過食嘔吐』と言います。
「過食嘔吐をすることによって痩せる」という話と、「逆に太ってしまう」という話を両方聞くことがありますが、一体どちらが本当なのでしょうか。
過食嘔吐と、過食嘔吐によって体が痩せる・太る仕組みについて紹介していきます。

過食嘔吐をすると痩せるのか、太るのか

  • たくさん食べたあとに、指などを突っ込んで自ら胃の中身を吐き出してしまう…。そういった経験をしたことがある人も多くいるかと思います。摂取した食べ物を自分の脂肪にしないよう、消化が始まる前に嘔吐してしまおうという、太ることを恐れる故に起こしてしまう行動です。
    では、過食嘔吐をすることによって本当に痩せられるのでしょうか。「食べたものを消化する前に体の中に出すのですから、当然痩せていくのでは?」と感じますよね。結論からいえば、最初はそれで体重が落ちるかもしれません。食べ物からの栄養を十分に取れないため、体が脂肪分を蓄えられなくなるからです。

    実際に、「食べたあとに吐いたら体重がみるみる落ちた」という体験談を目にすることもあるでしょう。そして、それが習慣づいてしまうことがあります。「食べ物を食べて一旦美味しい思いをしたのに痩せられる」という、理想的なダイエット方法に見える人もいるかもしれません。
    しかし、多くのパターンで、「最初はどんどん痩せられていたけど、思うように体重が減らなくなった」や、「ちゃんと食べたあとに吐いているのに、むしろ太ってきてしまった」という状況に陥ることがあります。

    こうなってくると、理想的なダイエットだと思っていた『過食嘔吐』がとても辛いものになってきます。今までは、“あとで吐けば太らないから大丈夫”という考えのもと、「食べたい」という欲求を我慢せずに済みました。しかし、吐いても痩せない・むしろ太るのであれば、その悪循環からなかなか抜け出せなくなってしまいます。
    「もっとちゃんと吐かなくては」という思いから、血が出るまで吐いたり、喉をいためたり、指に吐きダコができてしまうことも。結果、体は痩せないし不健康な状態になってしまうという、望ましくない方向へ行ってしまうことも少なくありません。

    実は、過食したあとに嘔吐したとしても、胃の中の食べ物が完全に外へ排出されることは少ないです。吐くことにより最初は少ない食べ物しか摂取しないため、体は一時的に痩せることでしょう。しかし、あまり食べ物が入ってこないことにより、体はいわゆる“省エネモード”に入ってしまいます。
    少ない食べ物から栄養を少しでも摂取しようと、体が脂肪を蓄える態勢になってしまうのです。身体は生命を維持するため、骨や血液などより脂肪へ栄養分が供給されることを優先します。そうなってくると、ちゃんと吐いているはずなのに体重が落ちなかったり、むしろ太ってしまう原因になってしまいます。

正しく健康的に痩せる方法

  • 正しく健康的に痩せるためには、まずダイエットの基本的なルールから見直すべきです。体が痩せるためには、「摂取カロリー」よりも「消費カロリー」が多くなることが第一条件となります。
    生命を維持するため、身体は何もしなくても一定量のカロリーを消費しています。それが「基礎代謝」です。体に必要な栄養素として摂取カロリーを取って、健康的な筋肉量を保つことによって基礎代謝を上げ、運動したうえで消費カロリーを増やす。これがダイエットの基本形です。

    運動しなくても摂取カロリーを減らすことができる過食嘔吐は、確かに魅力的なダイエット法にうつってしまうかもしれません。しかし、「食べない」ことによって痩せる方法は、体に必要なものすら摂取できないことになってしまいます。
    その結果、逆に太りやすくなってしまったり、体に何らかの疾患を抱えてしまったりという、体の不具合を抱えてしまう結果になることが少なくありません。

過食嘔吐で痩せたとしても、「キレイ」ではない

過食嘔吐をすることにより、体には次のような変化が現れることがあります。

  • ・浮腫み
  • ・肌あれ、口内炎
  • ・薄毛(脱毛)
  • ・食道炎症、 胃腸不良
  • ・歯が溶ける
  • ・生理不順、無月経

もともとダイエットを志す理由として、第一に「キレイになりたい」、「太っている自分が嫌だ」という気持ちが根底にあるのではないでしょうか。見た目を今よりも良くしよう、もしくは今の見た目を保つようにしようと、ダイエットをする人がほとんどです。

しかし、上記のような症状が起こってしまっては、見た目の美しさを得ることが難しくなってしまいます。むしろ、「キレイ」と呼べる状態から遠ざかってしまうのではないでしょうか。
「体が健康である」ことと、「外見が美しい」ことは、とても密接に関係しています。健康であることを意識すれば、自然と美しさにつながるということがほとんどです。
過食嘔吐はダイエット方法として成り立つものではありません。むしろ体を痛めつけ、太りやすい体に追い込んでしまっていることを意識し、改善に向かうようにしましょう。

抑えられない過食衝動は低血糖症の疑いがあるかも?

過食を辞めたいけれど、どうしてもやめられないという人がいます。この時考えられるのが低血糖症です。低血糖症とは、インスリン分泌の異常で血糖値が正常値に落ち着かず、脳が栄養が足りないと誤解し「食べる必要がある!」と判断してしまう症状のこと。

脳からの命令なので、この時の過食衝動は強烈なもの。症状にあらがって過食を我慢するなんて、できなくて当たり前です。

この血糖値の異常に気づけず、「我慢できない自分が悪いんだ…」とまた心理的にもダメージを受けてしまう悪循環が生まれてしまいます。

もし、心理療法を受けてもなかなか過食衝動に改善が見られない場合は、一度低血糖症を疑ってみてもよいかもしれません。



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