つわりで過食嘔吐になるの?
重いつわりが過食嘔吐に繋がることも
つわりの症状は人それぞれです。胃のムカムカや倦怠感、吐き気がして嘔吐してしまうなどが一般的によくみられる症状ですが、中には吐き気と嘔吐がひどくて、過食嘔吐を繰り返してしまう人もいます。
過食嘔吐は摂食障害を抱えている人に見られる行動の1つです。しかし、妊娠して過食嘔吐をしてしまう人もいれば、そうならない人もいるのはなぜでしょうか。ここでは、つわりと過食嘔吐の関係性について紹介しています。
つわりの症状
つわりは早い人で妊娠してから5~6週頃から始まり、12~16週頃まで続きます。つわりのピークは妊娠8~11週頃と言われており、安定期である妊娠20週にはおさまっていくのが一般的。
つわりの症状には大きくわけて5種類あると言われています。
吐きつわり
つわりの中では最もよく見られる症状。食べ物を口にすると吐き気を感じるようになり、ひどい時は嘔吐してしまうことも。また、常に気持ちが悪くて吐き気がするため、そもそも食べること自体が難しいという人もいます。
食べつわり
吐きつわりとは真逆の症状で、空腹になると胸やけがして吐き気をもよおしてしまうので、常に何かを食べるようになるつわりのことです。
においつわり
においに敏感になり、苦手なにおいを嗅ぐと気持ち悪くなってしまうつわりです。ご飯の炊けるにおいや生活臭など、今までは気にならなかったにおいが苦手になってしまう人もいます。
よだれつわり
つわりの症状で妊娠中に唾液が大量に増えてしまう人もいます。さらに、自分の唾液を不快に感じて気分が悪くなってしまうことも。
眠りつわり
眠りつわりの人は、名前の通りどれだけ眠っても四六時中眠くて仕方がない状態になります。
これらつわりの症状の中で過食嘔吐につながるのは、吐きつわりと食べつわりです。人によっては、においつわりも食べることに対する嫌悪感が出てしまう要因になるでしょう。
つわりがきっかけで過食嘔吐になりやすい人とは?
摂食障害を抱えている人が妊娠した場合は、本人が思っているよりも妊娠によって多くのストレスを受けていることを自覚する必要があります。過食嘔吐になりやすい人は、自分自身に対して完璧主義で、ちょっとした失敗でも大きな間違いをしてしまったように自分を責める傾向があります。
例えば、食べ過ぎると体重増加への恐怖心のせいで吐いてしまう。吐いてしまうとお腹にいる赤ちゃんに対して罪悪感を持ってしまうのです。逆に吐き気で食欲がなくても、お腹の子のために栄養を取らなくてはと無理に食べて吐いてしまうという悪循環が続いてしまうケースもあります。
つわりで、食べ過ぎたり吐いてしまったりを繰り返していると、つわりのせいなのか過食嘔吐が再発してしまったのか本人でも分からなくなってしまうケースに陥ることも。自分自身に対して完璧主義というのは長所でもありますが、これでは身も心もボロボロになってしまいます。
自分とお腹の子を大事に
妊娠中の過食嘔吐は、嘔吐による切迫早産や切迫流産など、母体にも子どもにも大きなリスクを抱えてしまいます。自分とお腹の子どものためにも、過食嘔吐について身近な人に相談したり、専門のクリニックに足を運んでみたりしてください。