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子どもが摂食障害だと気づいたら

子ども

子どもが摂食障害になったとき、家族の接し方は?

若い女性に多いとされている摂食障害ですが、15歳以下のお子様に発症するケースも増えてきています。最初にサインに気付いたとき、親はどうすればいいのでしょうか。ここでは、子どもの摂食障害について解説します。

子供の摂食障害の対応法

できるだけ早期の治療開始が望ましい

15歳未満の子どもに起こる摂食障害で、とくに幼児・小学生の年齢にあたる場合、主な症状は“拒食”であることが多いとされています。思春期以降の拒食症状は、肥満への恐怖など見た目に関してのものや、勉強や対人関係などのストレスが原因となることが多いです。しかし、幼児・小学生の場合は食べ物を拒否することによって、保護者に何らかのSOSや要望を発しているというケースも考えられます。
「食が細いだけだろう」、「そのうち食べるようになるだろう」という認識を持つことも珍しくありませんし、そう思ってしまっても仕方のないことです。しかしお子様は、「SOSに気付いてもらえなかった」と深く傷ついてしまうかもしれません。

また、お子様からの「関係を改善したい」という働きかけというだけではなく、摂食障害という症状が「発達障害」によるものだったというケースや、その他の疾患が理由だったというケースもあります。疾患や発達障害に関係なくとも、思春期に入ってから悪化したり、症状が増えたりすることも考えられます。いずれにせよ、早期に発見できた摂食障害に関しては、なるべく早めのケア・治療が必要です。

家族の接し方

何らかの理由により食事をしたくない子どもに対し、「たくさん食べなさい」や「食べないといけません」という声かけは逆効果になることがあります。また、子どもが摂食障害になってしまったことに対して「育て方が悪かったのか」と親が自分を責めてしまうこともありますが、その気持ちも子供は察してしまいます。温かい気持ちで子どもに寄り添い、一緒に改善していくことが大切です。
自宅でのケアも重要ですが、可能であれば専門医で治療を受けることが望ましいです。お子様の状態によっては、栄養面において医療的な治療が必要であるケースもあります。専門医の診察を受け、これからの治療方針を一緒に決めていくことが大切です。

その他の摂食障害特徴

  • 体重が本来期待される標準値よりも著しく低いor多い
  • 身長が伸びない
  • (女児の場合)初潮がなかなか来ない、月経が止まっている
  • 体型にコンプレックスがある
  • 血圧や体温が低い
  • ぼんやりして無気力でいる時間が多い
  • 不必要に運動量を増やそうとする

摂食障害と聞けば、「極端に食べない(拒食)」と「極端に食べる(過食)」のどちらかだけを思い浮かべる方も多いと思います。それは食事の場だけ目にすることのため、もしお子様が意図的に自分の摂食障害を隠していれば、気が付かないこともあるかもしれません。
例えば、家族の前では普通の量の食事をとり、自室でむちゃ食いをしてみたり、あるいは誰もわからないところで食事を故意に嘔吐していたりすると、子どもの摂食障害に気付けないこともあります。見えるところで拒食や過食をおこなっていなくても、摂食障害に伴う他の症状がないかどうかをチェックしてみるといいかもしれません。

早期サイン、早期発見するために注意すること

子どもの摂食障害にいち早く気付くためには、周りの大人が子供の様子をよく観察してあげる必要があります。あきらかに痩せすぎている場合や太り過ぎている場合は分かりやすいですが、見た目が標準である場合なかなか気付きにくいかもしれません。
摂食障害がある場合、本人がよほどしっかりと隠し通しているというケースを除けば、ほとんどの場合で、早期発見ができるかもしれない何らかのサインを発しています。身長や体重などの見た目以外にも、次のような点に注意してみましょう。

  • 家族や誰かと食事をしなくなる
  • 食べ物を細かく分ける
  • 朝食を食べなくなる
  • カロリーが高そうなものを極端に嫌がる
  • テレビなどで流れる食べ物の映像などに興味を示さない
  • 食べだすと止まらなくなる
  • 自分用の食べ物のストックを常に置いておく
  • 食事後しょっちゅうトイレに行く
  • トイレや洗面、お風呂場、自室などで嘔吐物の臭いがする
  • 虫歯が多い
  • 頬やあごのあたりが腫れている
  • 手や指にタコがある
  • 気分の浮き沈みが大きい
  • ウソや隠し事が多くなる
  • 過度な運動をしようとする
  • 全身を鏡でしょっちゅうチェックしている
  • 体型がわかりにくい服ばかり着ようとする

その他にも、摂食障害のサインはたくさんあります。摂食障害は残念ながら自然に治ることはあまりないため、すぐに適切な治療を受けることが大切です。
しかし、「摂食障害かもしれないから一緒に病院に行こう」といっても、素直に聞いてくれないこともあるかもしれません。栄養不足で体が不調を起こしている場合などは、速やかに治療を受けなければ生命が危険になってしまうこともあります。「摂食障害かもしれないから」といって連れて行くのではなく、例えば身長の伸びについてや胃腸の不具合など、他のことを理由にして受診させてあげるたほうがスムーズかもしれません。



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