正しく知って治そう! 摂食障害の基礎知識
食事に関して異常な行動をとってしまう
摂食障害とは?
摂食障害とは極端な食事制限(ダイエット)や過度な食事の摂取を繰り返すなど食事量のコントロールができないために、心身ともに健康に深刻な影響をおよぼす病気のことです。ED(Eating Disorder)とも呼ばれます。
主に、食べることがやめられない「過食症」、食べることができない「拒食症」、過食でも拒食でもない「特定不能」の3種類に大別され、「過食症」の中には「過食を繰り返す症状」と「過食嘔吐の症状」があります。
摂食障害は、家族の理解と適切な治療を受けることが大切です。
「摂食障害」は若い女性の5人に一人が悩んでいるとも云われています。家族にすら相談ができずに、一人で深刻に悩みを抱えるケースも少なくありません。厚生労働省は、摂食障害を難治性疾患(43番)としています。なかなか治りにくい心の病気とされ、心療内科での投薬治療や心理カウンセリングといった治療が一般的です。そのためか、「心の弱い人がかかる病気」というイメージが浸透しています。
しかし最近の米国では、機能性低血糖症が原因であるといった報告もされています。摂食障害はカラダが極度の栄養不足におちいると、血糖値が乱降下しホルモンの分泌異常を起こし、その結果として食欲をコントロールできない状態になってしまいますが、それは低血糖症の症状であることが分かっています。そして、家族の誤解や偏見が病状を悪化させることも少なくありません。正しい知識を得て、誰にでも起こる病気であることを理解しましょう。
摂食障害の合併症は場合によっては命の危険も!
過食、拒食ともに、カラダに大きな負担をもたらします。深刻な合併症を引き起こすリスクも潜んでいます。貧血や無月経などに加えて、嘔吐を繰り返すことで歯が溶けてしまうことも!
なぜ食べたものを吐いてしまうのか?過食嘔吐になりやすい人の特徴
食べたものを意図的に吐いてしまう過食嘔吐。リスクが多いのに、なぜ吐いてしまうのか、過食嘔吐になりやすい人の特徴や、体験談を見ていきます。
低ナトリウム血症、マロリーワイス症候群…身体と心に残る過食嘔吐の跡とは
過食嘔吐は長い期間続けていると、治った後でも残る症状があります。もちろん全ての人に残るわけではありませんが、早期治療が後遺症のリスクを減らすカギです。
健康な食べ物にこだわりすぎるあまり、自分の体にもダメージを与えてしまうのがオルトレキシア
グルテンフリーや菜食主義など身体にいい食生活・食べ物に関する情報が溢れる中、「オルトレキシア」は新たな摂食障害として注目されています。
同じ悩みに苦しむ仲間と出会える・語らえる摂食障害の自助グループ
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摂食障害がある状態での妊娠や、妊娠を望む人へ
過食・拒食など、摂食障害がある女性の場合、妊娠への影響が大きくなってきます。将来的に子どもを持つことを望んでいる人や、今現在妊娠している摂食障害のある方に向けた情報をまとめています。
摂食障害が子育てに影響する事は少ない
摂食障害で悩める女性は多くいます。その中にはお子様を持つお母さんもいらっしゃるでしょう。病気を抱えながら子供を育てられるのか、摂食障害を直すことができるのか、不安なことはたくさん。