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摂食障害で悩んでいる人への対応

摂食障害の人との接し方

原因や症状から、一番合った接し方を考えるのが大切です

摂食障害の人の家族や友人が一番悩むのが「接し方」。人によってはどう接すればいいかわからなかったり、何を話せばいいか迷ってしまったりします。ここでは、そんな方のために家族や友人としての接し方や摂食障害について理解を深めるための情報を紹介しています。つらいということをわかってあげるだけでも悩んでいる方にとっては大きな支えになるので、まずは話を聞いてあげましょう。

本人が悩んでいるとき、周りの方に伝えたいこと

摂食障害の原因は幼少期の愛情不足だと言われていますが、全ての方があてはまるわけではありません。摂食障害の発症には周りとの人間関係が深くかかわっていますが、断定できる原因はわかっていないのです。身近に摂食障害の方がいても、原因が家族なのか恋人なのか、友人なのかは人によって違います。そのため、子どもや恋人が摂食障害になってしまっても「育て方が良くなかったかも」「あんなにうるさく言わなければよかった…」と自分を責めないようにしましょう。後ろ向きな気持ちは本人にも伝わりやすいので、注意が必要です。原因が何であれ、拒食や過食などの症状を一番悩んでいるのは本人なので、食べることを話題として出すだけでもストレスになりかねません。摂食障害の方に接するときは食べることに触れず、話を聞いてあげることが大切。どうしてそう思ったのか、どうすれば安心できるかを知り、親身に話を聞いてつらさをわかってあげることが本人の支えになります。精神的にサポートし、不安にさせないように接してあげてください。

大切な人が摂食障害になったらどうするべきか

摂食障害の子どもを持つお母さんへ

摂食障害のきっかけには、子どもの一番近くで成長を支えてきた母親が関わっている可能性があります。幼少期にかまってもらえなかったり、自分の言いたいことを我慢していたりすると、母親の関心を集めたいがために摂食障害になることも。ここでは母親と関係している摂食障害の原因や、症状が出た場合の対処法を紹介しています。関係を見直し、少しずつでも改善していきましょう。

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摂食障害の子どもを持つお父さんへ

摂食障害に関係しているのは、母親だけとは限りません。父親に怒られた経験がトラウマになり、恐怖心を忘れるために食べすぎてしまうことも。内心では「関心を持ってほしい」と考えている子どもも多いようです。ただ話すだけでも症状が良くなることがあります。できるだけトラウマを刺激しないように家族として関心を持ってあげるのが大切です。

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摂食障害の恋人がいる方へ

摂食障害の方が頼りにしているのは、身近にいる恋人や家族です。素の自分で接することができるので、「ありのままでいい」と安心できるのでしょう。へんに気を遣わず、そのままの状態を認めることが症状の改善につながるようです。実際に恋人のおかげで摂食障害が改善されたという体験談もありました。ただし、摂食障害は長引くと危険な病気。症状が重いようなら当事者だけで抱えこまず、専門家の力を借りながら治療を進めてください。

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摂食障害の生徒がいる方へ

摂食障害は若い女性の発症率が高く、10代でもかなりの数が発症しています。家庭内でのサポートはもちろん必要ですが、患者が学生の場合、学校側でも摂食障害に対する対処が求められます。このデリケートな問題に対して学校側はどう対応したら良いのか。生徒の接し方に困っている先生や部活のコーチなどに向けて、摂食障害の生徒とどう付き合っていけば良いのかをまとめて紹介させていただきます。

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摂食障害の友達がいる方へ

仲の良い友達が摂食障害になってしまい、どうしていいかわからない…。力になりたいけれど逆効果かもしれない…。と、一歩踏み出せずにいる人は多いです。デリケートな問題なので、切り出せないのは仕方ないかもしれませんが、一つの勇気が友達を救う結果に繋がります。友達の笑顔をまた見たいと願っている人へ、友達が摂食障害になった場合の付き合い方や言葉のかけ方を学んでみましょう。

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摂食障害の方へ言ってはいけない言葉

デリケートな悩みを抱える摂食障害の方。接し方によっては症状を悪化させる可能性もあるため、配慮をしておきたいところです。どんな言葉がNGワードに挙げられるのか、出してはいけない話題はないのかを確認してお互い心地よい過ごし方ができるようにしましょう。

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摂食障害の中学生への接し方

思春期を迎える中学生が容姿を気にするのは自然なことです。けれど、異常に痩せてきた、激しいダイエットをするようになった、家族の前では食べないけれど隠れて夜中にお菓子やご飯を食べているかもしれない…。そんな状況をみかけたら摂食障害の疑いがあります。

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摂食障害の高校生への接し方

中学生までは食べない食事制限が多いですが、高校生に上がるとむちゃ食いや排出型(過食嘔吐)へ変化していく人が増えてくるようです。高校生になるとホルモンバランスの変化やアルバイトによってお金を自由に使えるようになることから、過食に移りやすくなると考えられます。

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摂食障害の大学生への接し方

大学病院の診療内科を訪れる摂食障害の人の約1/4が、大学生であるという調査があります。一人暮らしで親元を離れたり、アルバイトでお金を自由に使えたりと、生活がガラッと変わる大学生活。摂食障害で病院を訪れる人のうち大学生が多い理由を調査いたします。

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摂食障害についての理解を深める

悪化する危険性が高く、亡くなることもある

摂食障害は悪化する危険性が高く、年間で数人の患者さんが亡くなっている病気です。拒食症や過食嘔吐では栄養失調による身体的ダメージが大きく、貧血から脳萎縮や肝機能障害などいろいろな症状が出ます。特に、食べて吐きだすといった行為をともなう排出型拒食症と過食嘔吐では「再栄養症候群」での死亡率が非常に高めです。再栄養症候群とは、栄養不足の状態で高カロリーなものをとることで、代謝を促すリンが足りなくなり多臓器不全を起こすこと。それにより患者さんが亡くなってしまうこともあります。単に「食べさせれば治る」と考えず、摂食障害について理解したうえで治療を進めるのが大切です。

時間がかかるものの、完治できる病気

摂食障害は決して治らない病気ではありません。治療には個人差があり、病気の重症度や治療環境にも左右されますが完治する病気です。もちろん、精神的なアプローチに加えて栄養面でもサポートしないといけないことが多いため、以前の状態に戻るには長い時間がかかります。本人にとっても周りの方にとっても辛い時間でしょう。ただ、治療を続けていけば必ず完治できる病気です。患者さんは「もう治らないかもしれない」と自責の念に駆られている方も多く、前向きにとらえられないかもしれません。しかし、周りの方は「摂食障害は治る」という意思を持ち続けてください。周りも一緒に落ち込んでしまったり諦めてしまったりすると、本人はますます後ろ向きになっていきます。「絶対治る」と考えながら前向きに患者さんを支えてあげましょう。

抑えられない過食衝動は低血糖症の疑いも…?

中にはすでに治療を受けたけれど、改善が見られない…。と悩む方もいるでしょう。心理カウンセラーの元でワークショップを受けて、明るくなってコミュニケ―ションも増えたけれど、過食行動がなかなか収まらない。この時考えられるのが低血糖症です。

低血糖症とは、インスリン分泌の異常で血糖値が正常値に落ち着かず、脳が栄養が足りないと誤解し「食べる必要がある!」と判断してしまう症状のこと。脳からの命令なので、この時の過食衝動は強烈なもの。症状にあらがって過食を我慢するなんて、できなくて当たり前です。この血糖値の異常に気づけず、「我慢できない自分が悪いんだ…」とまた心理的にもダメージを受けてしまう悪循環が生まれてしまいます。
もし、心理療法を受けてもなかなか過食衝動に改善が見られない場合は、一度低血糖症を疑ってみてもよいかもしれません。

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