摂食障害の友達との付き合い方

摂食障害の友達との付き合い方

摂食障害の友達とは良い距離感が大切

摂食障害を患ったために辛い想いをしている友達を放っておけない人もいるでしょう。変わらずに友達でいてくれる存在は摂食障害の人にとって、とても心強いもの。しかし、距離感を間違えると症状に拍車をかける可能性もあります。どのような配慮が必要なのかを知っておきましょう。

友達が摂食障害になってしまった…

友達が摂食障害で苦しんでいるのを、隣でただ見ているのは辛いですよね。できることならば何か手助けになりたい。支えてあげたいと考えるもの。ただし、いつもの元気な状態では無い彼女らに対しては、かける言葉にいつも以上の配慮が必要です。心も体も疲れている状態だと、ただ心配しているだけの声掛けも、曲がった受け捉え方をされることがあります。配慮を間違えないためにも、実際、摂食障害で苦しんだ人の声から、「友達からどう接してもらえるといいのか」を解説いたします。

友達からの声掛けで嬉しいこと

摂食障害で苦しんでいる子のためにできることはたくさんあります。一つひとつ実践していきましょう。

いつでも友達であることは変わらないと伝えてあげる

摂食障害になる人の多くは自分に自信が持てず、自己否定をくりかえしてしまうタイプが多いです。
「自分が嫌い」「太っている状態がゆるせない」と厳しくストイックに自分を扱うあまり、理想の体重になるまで全くご飯を食べない。食べても吐いたり下剤を使って出そうとする。といった行動をとってしまうのです。

そんな自信がない彼女らに対して、自分がどうなっていても変わらずに接してくれる人がいるのは、なによりも支えになるもの。自分が太っていても痩せていても、同じように友達でいてくれるのは、自分はこのままでもいいんだ。と気づくきっかけにもなり得ます。

実際、摂食障害を経験した方も、自分を卑下している状態で精神的にも余裕がない状況でも、変わらずに接してくれる友達の存在は心強い。と話されています。

直接伝えることが難しい方はメールや手紙、LINEで一言メッセージを伝えるだけでも良いです。一言かけるだけで、その人の心の支えになるかもしれません。

一緒に食べる空間を作る

摂食障害になった人は、自分だけが食べなかったり、異常な量を食べるところを見られたくないがゆえに、人との食事を避けがちです。しかし、1人で食べるからこそ誰の目を気にすることもないので、ますます症状が悪化しやすくなります。回数は少なくても一緒に食事を取る機会を作ってあげるのも、治療への良いきっかけになり得ます。

もちろんムリヤリ食べさせたり、量を減らしたりといったことはNGです。水しか飲まないとしても、まったく気にせず会話を楽しむことが大切。食事の場は会話を楽しむ場でもある感覚を思い出して、自然と食べ物を口にする人も少なくありません。誰かと一緒に食べる雰囲気を思い出すことが大切です。本人がどうしても嫌だと言ったら仕方ないですが、一度試しに誘ってみるとよいでしょう。

声を書ける時に注意したいこと

デリケートな悩みを抱える摂食障害患者。声をかけるのは治療にも繋がる良いことですが、言葉のチョイスによってはより症状を進行させるきっかけにも…。摂食障害の患者の中で、どんな話はNGなのかを知っておきましょう。

スタイル・体重の話しはNG

美しいスタイルや軽い体重に対して異常なほどの執着を持っている場合が多いため、そのあたりの話しは避けるべき。すでにイヤになるほど家族や医師から指摘をされているため、友達にも言われるとストレスになりかねません。ストレスが貯まると余計に過食に走ったりヒステリックになってしまったりと、負担を書けてしまいます。「いま体重kgなの?」「もっと食べたほうがいいんじゃない」といった言葉は、気になるところなのでついつい心配して言ってしまいそうになりますが、のどもとで留めておきましょう。話すのであればなんでもない日常の話しを。病人扱いじゃなく、いつもの友達として接するのが一番の薬です。

あなたのために~は避けよう

友達のために何かしてあげたいと思って食事に誘ったり、声をかけることをするのは良いことですが、その行動を「あなたのためにやっているんだよ」と伝えると、とてもプレッシャーに感じてしまいます。摂食障害の患者は、自尊心が低いため、自分のことを卑下しがちです。そんな自分のために友達がわざわざ行動してくれていたと知ると、プレッシャーを感じて逃げたくなったり居心地が悪くなる可能性があります。「友達がここまでしてくれるんだから治さなきゃ」「友達の前ではちゃんと治っているように見せなきゃ」といった気持ちが働き、ムリをしたり見せかけで治ったようなアピールをした結果、余計に症状が重くなる可能性も。

友達を想っての行動ですが、「あなたのために」と明言はせず、「一緒にいるのが楽しいから」「もっと話したいから」とあなたのためではなく自分のためにやっていると伝えましょう。そうすることで、友達がいることへの罪悪感や見た目だけ治ったように見せるという無理を働かず、自然体のままで回復に向かうことに繋がります。思わず言ってしまうになる時は、少し距離をとるのも大切です。つかず離れず良い距離感を保つのが摂食障害の友達との付き合い方で大切といえますね。

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