過食嘔吐による頭痛の原因

頭痛

過食嘔吐で起こる頭痛は、いろいろな要因が重なっています。「過食嘔吐したあとに頭痛が起こってしまう」という症状も良く聞かれます。どうして過食嘔吐が習慣になっていると頭痛が起こってしまうのでしょうか。ここでは、過食嘔吐と頭痛の関係について紹介します。

過食嘔吐によって起こる頭痛、原因は様々

過食嘔吐が習慣になり、体の栄養状態が悪くなってくると、低血糖状態を引き起こすことがあります。この低血糖状態は、体のなかにある細胞のエネルギー不足や、副腎髄質ホルモンが変動することにより、頭痛の原因になります。頭が締め付けられるような痛みを感じたり、偏頭痛持ちになってしまったりすることが特徴です。

また、慢性的に栄養不足になることから、ケトン血症やケトン尿症、貧血などの症状を起こす可能性があります。ケトン血症やケトン尿症は、頭痛の他にも脱水症状や頻脈を起こすことがあり、脳機能へダメージを与えるほど重篤な症状が起こるケースも存在します。貧血は脳が酸素不足を起こしている状態になっているため、頭痛を起こしやすくなる要因の一つです。

このように、過食嘔吐による頭痛は、様々な要因が重なって起こっている症状です。過食嘔吐が習慣になっていると、体が上手く機能していくための栄養分が必然的に摂れない状態が続いてしまいます。頭痛の原因には様々なものがあるため、一概に「過食嘔吐の○○が原因」とは言えません。過食嘔吐による色々な要素が重なって、頭痛を起こしていると考えたほうがいいでしょう。

一番の対処法は嘔吐を控えることですが、なかなか難しい面もあると思います。嘔吐を繰り返した胃は荒れやすくなっているため、頭痛薬を飲むことも何となく躊躇してしまうこともあるでしょう。

頭痛がひどいときは、安静にして体を休ませることが大切です。静かで照明を落とした暗めの部屋で横になり、体と頭を安静にしましょう。何か気分転換になることをしてみるのもいい方法です。

その他の症状

過食嘔吐による栄養不足で、免疫力が低下することが考えられます。それにより、様々な疾患を引き起こしてしまう可能性があります。繰り返す嘔吐で基礎代謝が下がってしまい、体の冷えを起こしやすくなることも要因の一つです。また、嘔吐により鉄分やビタミンを失いがちになり、貧血を起こしやすくなります。貧血はめまいや、頭痛などの原因になります。肌荒れや抜け毛なども、貧血によって起こりやすい症状です。さらに、栄養状態の悪化により、腎臓や肝臓の機能が低下して、むくみを起こしやすくなります。



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